20091222

【書評】「新本格もどき」 霧舎巧

眠る前はに必ずミステリを読んでから眠るようにしていましたが、子供が生まれてから中々時間がとれません。
このBlogでもミステリについて色々書きたいのですが、まだまだ先になりそうです。
とりあえず読んだ本はアップ、アップ。


新本格もどき (カッパ・ノベルス)
霧舎 巧
光文社
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何度読んでも、どの作品を読んでも、読みにくい作家だなぁ、と思う霧舎巧。
しかし、ほとんどの作品を読んでいます。

今ふと気づいたのは、この読みにくさは海外の作品と同じ感覚だということ。
私にとっては翻訳ぽい読みにくさです。

この新本格もどきもまた同じ読みにくさw。


何故かカレーを食べると名探偵になりきる、という主人公。
なぜにカレー・・・。日本人の心をくすぐるなぁww。

新本格をもどいているわけですが、短編での書かれているので、本歌のような派手なトリックが使われてるわけではありません。
あくまで小ネタの寄せ集め感が強い、と言うより同人ぽいです。
Amazonの書評がヒドイのも肯けます。


7編中熱心に読んでいた名探偵は4編で案外少ないです。

1編目 綾辻行人
2編目 法月綸太郎
3編目 我孫子武丸
4編目 歌野晶午
5編目 倉知淳
6編目 山口雅也
7編目 有栖川有栖

一番印象に残ったのは7編目にある、
「俺は過去に人を殺したことがある---」
「おいおい、それを言うなら、殺したいと思ったことがある、だろ」

というやり取り。

あまりにも下らなくて笑ってしまいました。

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